「LGBT」杉田議員寄稿、新潮45-「言論の自由」「多様性」の矛盾

国内ニュース

自民党杉田水脈議員が「LGBT」に関連して「新潮45」に寄稿したものが社会問題になっています。

当事者団体他からの抗議や、当該寄稿文を掲載していた「新潮45」が休刊になったり、様々な出来事が巻き起こりました。

これに関連して、私なりの考え、特に「言論の自由」「多様性」について投稿したものを一纏めにしました。

 

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「新潮45」休刊問題 「お騒がせしました」新潮社社長が陳謝 10/13記

「新潮45」休刊問題 「お騒がせしました」新潮社社長が陳謝

新潮社の佐藤隆信社長は12日、東京都内で開かれた第17回小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞(新潮文芸振興会主催)の贈呈式で、性的少数者(LGBT)をめぐる表現で批判を受けた同社の月刊誌「新潮45」の休刊問題について「お騒がせしました」と述べた。

「新潮社はこれからもタブーなくしっかりとした言論活動をしていく」と述べた。

新潮ドキュメント賞選考委員でジャーナリストの櫻井よしこさんは同賞祝辞で休刊問題に触れ「(休刊号となった)『新潮45』10月号は、ゲイであることを公表した人も(寄稿者に)2人いて、素晴らしい出来だった。議論の場を作ったときに休刊となり、残念に思う。その結果、タブーも生まれるだろう」とした上で、新潮社の看板に「ヘイト本」と落書きされた事件などを挙げ、「言論に対してなぜ言論で返さないのか」と批判した。

佐藤社長は、タブーなき言論活動について述べていますが、あのタイミングでの休刊は、櫻井氏の言うようにタブーを作ってしまいかねないものではないかと思います。

やはり言論には言論で対応して頂きたかったと思います。

例えば、以前の投稿でも書きましたが、

抗議が殺到してそれが不本意であるというのであれば、反論するも良し。

または、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」への反論の寄稿文を誰かに書いてもらって掲載するも良し。

です。

 

↓は9/26休刊発表当時に投稿したもの。

——————————-

『新潮45』休刊に異議あり-門田隆将氏

門田氏は新潮社OB。著書には『「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実』などがあります。

これから新潮社社内に「萎縮」という名の絶対にあってはならない空気が蔓延するだろう。それは、圧力をものともしない日本の一方のジャーナリズムの「衰退」をも意味することになる。あまりに残念な事態というほかない。

『新潮45』休刊が抗議圧力に屈してのものなのか、言われているように発行部数の減少から来ているのかはわかりません。

前者だとすると新潮社に限らず、これからの言論空間がどうなってしまうのかとても心配です。

新潮社は、神戸の酒鬼薔薇事件で、FOCUSが少年の顔写真を掲載してバッシングを受けた時、

編集出身の人間が会社を牛耳っており、言論や表現の自由は、それ自体が民主主義国家の「根本」であり、たとえ反対する人間や政治勢力が大きかろうと、それをどこまでも守らなければならない「毅然とした姿勢」が会社を支配していた・・

という状況で、圧力には屈しなかったそうです。

その新潮社がこういう状態では、他の雑誌でもこのような事態は起こりえるという事です。

気に食わない言論を載せた出版社に圧力をかければ、休刊、廃刊に追い込めてしまう、そんな事にはなって欲しくありません。

 

言論空間

 

新潮社には言論誌であれば、言論で勝負して欲しかったです。

例えば、抗議が殺到してそれが不本意であるというのであれば、反論するも良し。

または、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」への反論の寄稿文を誰かに書いてもらって掲載するも良し。

休刊以外にもやるべき事はあったような気がしています。

 

今回のような圧力があった場合、「掲載可否」の基準が、右に行ったり、左に行ったりなんてことはないのでしょうか。

多様である筈の言論空間に「特定の一角」だけが欠落してしまうようなことに成りはしないのでしょうか。

杉田水脈氏の『「LGBT」支援の度が過ぎる』は全文読みましたが、「多様な言論空間の一角」であると感じました。

今回のことは「多様な言論空間」から「特定の一角」だけ削除してしまうようなことになりかねません。心配です。

 

多様性

 

雑誌だけではありません。ツイッター社も、

ツイッター、ヘイト対策を強化 集団への攻撃も禁止に

米ツイッター社は、ヘイトスピーチ対策を強化する。新たに「集団に対する人間性の否定」という項目を禁止事項に加える。

との事。大枠の方向性はこれで良いのですが、では、その「ヘイト」とは、誰が、どんな基準で、判断するのでしょうか。これが良くわかりません。

左寄りの人が見ればヘイト、でも右寄りの人が見れば違う。逆に、右寄りの人が見ればヘイト、でも左寄りの人が見れば違う。

こういうことは十分起こりえます。

記事の中で、朝日新聞は既に

例えば、「在日韓国人」といった集団に対する攻撃は、新ポリシー策定後は明確に禁止される可能性がある。

として、「在日韓国人の集団」を勝手に「ヘイト」の基準に想定してしまっています。まだ決まっていないのに…。

 

杉田氏「生産性」発言に広がる批判 自民党本部前で抗議 7/28記

自民党本部前で抗議集会があったようで、一般の方の講義内容もニュース記事に載っていたので、あらためて投稿します。

 

杉田氏「生産性」発言に広がる批判 自民党本部前で抗議

27日には、東京の自民党本部前などに多くの人が集まり、杉田氏の辞職を求めた。

「LGBTだけでなく、障害を持った人や高齢の人々など、どんな人も生きているだけで尊い。生産性という尺度で人間の価値を判断するなんてあってはならない」

「生産性という言葉は、子どもを産めることやお金を稼ぐことなどで人間の価値を判断されるようで、違和感がある。政治家の上から目線も感じる」

「LGBTへの差別や偏見を助長するとともに、子どもを産まない人、産めない人、障がいや病気などで経済的な自立が難しい人をも否定するものだ」

 

前の投稿で

「自分は現在、糖尿病を患っていて、インスリン注射を行っています。低血糖症を起こせば、仕事の手は止まってしまいます。つまり、「経済活動」としてみれば「生産性」は低いと言わざるを得ないのです。」

と書きました。

自分は糖尿病で、通常の国民健康保険が適用されています。それでも、毎月1万円以上の医療費がかかっています。結構きついです。

上記の通り、低血糖時の「経済活動」においては「生産性」は低いのですが、今のところ健康保険以外の支援は受けていません。病状が悪化すれば話は変わりますが。

むしろ如何に周りに迷惑をかけないようにするかを考えています。勿論、健康保険以外の支援(税金投入)は有難い話ではありますけれど。

 

もう一度杉田氏の寄稿全文を読み直してみましたが、何度読んでも「子供を作ること」への「生産性」しか言っていないのです。

私の様に「経済活動」の「生産性」が低い人については、「生産性」と言う言葉は使っていません。

なので、彼女の寄稿によって私の人間性が否定されたという感じはしないのです。

 

ダイバシティ

 

「多様性」議論について

前の投稿で、「多様性」について先送りにしてしまいましたが、ここで少し書いてみたいと思います。

この「多様性」、確かに、認めて受け入れることで、世の中の軋轢を軽減する事に貢献することでしょう。

ただし、最近の「多様性」論議には少々疑問を感じます。どこかが抜けているのです。

例えば、左10%、真中80%、右10%、の事象があったとします。

現在の常識では、左10%、真中80%が主流派であったとします。

これを「多様性」を認めろと右10%が主張しています。

さて、その場合本当の意味での「多様性」はどういったものになるべきでしょう。

自分は、左10%、真中80%、右10%、すべてを受け入れ認めることが本当の意味での「多様性」だと思います。

ところが最近の傾向として、右10%の主張者たちがどういった言動をするかと言うと、左10%を否定するような言動をとってしまう事があるのですね。

今回の杉田氏についてもこのような感じになってはいないでしょうか。左10%を認めないようでいて、何が「多様性」だというのでしょう。

 

レインボー

 

このように感じたのも、何年か前のアメリカでの出来事があったからです。

「クリスマスにメリークリスマスと言うのは止めます」

こんなことがあったのは記憶に新しいところです。

アメリカは移民国家で、多種多様な人種や宗教があり、従ってキリスト教徒ばかりではないのでこういう事は止めよう、となったみたいです。

おかしいですよね。「多様性」を認めるなら、「クリスマスにメリークリスマスと言う」ことだって認められてしかるべきだと思います。不思議です。

このことがあってから、「多様性」の議論について、左10%を否定するような言動がそこにあった場合、支持できない物を感じてしまうのです。

 

「多様性」を言うなら、今回の投稿もその一つとして認められる筈です…。

 

「LGBT」-自民・杉田水脈議員の寄稿文と、当事者団体の抗議 7/23記

これは、自民党の杉田水脈衆議院議員が、「新潮45」2018年8月号に寄稿したものに対して、性的マイノリティを支援する全国団体「LGBT法連合会」が抗議を行った、という記事です。

どちらが主張していることが正しいのかは、人それぞれなのではないかと思います。

この記事を見ながら自分なりの思いを書いてみようかと思います。

「LGBTは生産性がない」自民・杉田水脈議員の寄稿文に、当事者団体が抗議

衆議院議員杉田水脈氏の論考「『LGBT』支援の度が過ぎる」に対する抗議声明

記事の中では、大きく分けて3つの点について抗議がなされています。それに沿った形で書いていきます。

 

1.「LGBT」だからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか」

実際のところ差別はあると思います。

自分の周りに照らして考えてみても、なかなか結婚しない人に対して、

「あいつもしかして…」

といったうわさを立てる輩がいることは確かです。

でもね。それを言ったら、今の日本、そこかしこに差別はあるのではないでしょうか。

一番わかりやすいのが、「ハゲ」「デブ」です。(マイノリティではないかもしれませんが)

私もひと頃「デブ」でした。それをネタに会社でパワハラまがいのことを言われたことがあります。

その時は、それをバネにしてダイエットを成功させたのですけれどね。

何が言いたいのかと言うと、「LGBT」が特別ではないのではないかという事なんです。

何故「LGBT」だけが殊更取り上げられるのでしょうか。不思議です。

「ハゲ」「デブ」も含めて、差別は無くして行かなければならないと思うのですけれどね。

 

レインボー

 

2. 「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」

「生産性」という言葉を使う事に対してはズレているように思います。

杉田氏は、「子供を作る」という事に対して、「生産性」と言っているわけです。

これは変でしょ?

「生産性」と言う言葉には、「コスパ」と言う言葉が思い浮かんでしまいます。

確かに「子供を作る」のは、そういう意味もあるかと思いますがそれだけではない筈です。

保守派の杉田氏にしては、似つかわしくない言葉の使いようだと思ってしまいました。

 

杉田氏は、「子供を作る」という事に対する「生産性」という限定的な事について言っています。

ところが抗議内容では、経団連の提言を持ち出してきています。「経済活動」としての「生産性」にまで話が及んでしまっています。

抗議としては、話を広げ過ぎているように感じます。

自分は現在、糖尿病を患っていて、インスリン注射を行っています。低血糖症を起こせば、仕事の手は止まってしまいます。

つまり、「経済活動」としてみれば「生産性」は低いと言わざるを得ないのです。

それと、「子供を作る」事に対する「生産性」は別でしょ?

 

税金の使い方については、既に一部が保険適用されています。これは性同一障害など、精神的・身体的な面での適用なので、当事者としてはまだまだという事なのかもしれません。

個人的には、「病気」に対するものと、そうではないものは違っていて当たり前だと思っています。

他にどのような方面に税金が必要なのでしょう。こちらでは判りかねます。結局は使い方によるのです。

上述の「ハゲ」「デブ」にも税金投入ですか?(病気でそうなっている場合は、そちらで保険適用の対象になっている筈)

 

ダイバシティ

 

3.「不幸な人を増やすことにつながりかねません」

「性的指向」も「性自認」もどちらもコントロールは難しいのでしょうけれど、みんながみんな不幸になるとも幸せになるとも言えないと思います。

普通に恋愛して結婚出来たとしても、幸せな人も不幸な人もいるのですし。

少なくとも、マスコミが殊更に取り上げる必要はないでしょうね。それこそ自然の摂理に反します。

無理に煽って一つの方向に持っていこうとすることは良くないと思います。

もちろん、周囲の人間が従来の常識に当て込もうとする事も良くないと思いますけどね。

 

———————————

杉田議員は23日、自身のTwitterに「ゲイだと名乗る人物から殺人予告のメールが届いたため、LGBTに関連するツイートは全て削除した」と投稿している。

こちらにも書きましたけれど、こういう事をする人がいるとまともな議論が出来なくなってしまうのです…。

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